第五十九話 ヨットを最大限に楽しむ方法?


      

ヨットを最大限に楽しむ方法とは何か? 各人の乗り方の違い等には関係無く、ピクニックであろうが本気セーリングだろうが、或いはクルージングにおいても、あらゆる乗り方において、面白さを感じ、充実感を感じるにはどうしたら良いのか?

逆に、これまで一瞬にでも面白さを感じた時はどんなだったのうだろうか?その答えは各人に寄って違ってくるとは思います。でも、共通して言える事は、その瞬間にヨットとの一体感を、無意識の内にでも感じていたのではなかろうか?ヨットの動きが自然に感じられる時、その瞬間瞬間に、身体の一部として感じたのではなかろうか? この事は腕の良し悪しには関係無く、感じ方次第なのではなかろうか?

その一体感をより多く感じられればこそ、その時の操作は理屈よりも感覚的になり、だからこそヨットの動きにも感覚的察知能力が高まるのでは無かろうか? 腕には関係無い、それより感覚の問題です。ただしかし、腕が良い方がより面白さを感じるのも事実ではないかとは思います。

一体感を感じれる様になるには、何度も、何度も、出来る限り数多く乗るという事以外に方法は無いとは思います。乗れば乗る程、波や風に身体が馴染んでいきます。これは陸上とは全く異なる感覚ですから、少しづつ慣れていくしかありません。でも、その内誰もが馴染んでいく。そして、そうやって何度も乗れば、必然的に腕も上がる。

そして、何度も乗るというのは、近場でセーリングする事が最も近道だと思います。それはクルージングの方でも同じで、セーリングして身体を馴染ませる事が、感覚的に一体感を獲得する最短の方法で、たま〜に10時間乗るより、短期間に1日に2時間程度で5日乗った方が効果的だろうと思います。そんな事ができるのはデイセーリングという事になります。

この先の長いヨットライフ、出来るだけ早い時期にヨットとの一体感を獲得できると、その後のヨットライフは別次元のものとなると思います。ここで、ある方の話をしますと、仕事を引退してから始めたヨット、最初のシーズンには、それこそ頻繁にヨットに乗っていた方がおられました。そして、ヨット歴2年目にして、早くも日本一週を成し遂げた方がおられます。この事を知ったのは、日本一週の旅先から電話をもらった時で、びっくりしましたが、恐らく、事前に知っていたら反対したかもしれません。でも、彼は実際にそれを成し遂げ、その翌年には韓国なんかにも旅しておられました。もちろん、これ全部シングルハンドです。

要はヨット歴の長さでは無く、どれだけ馴染んでいたか、別にセーリングが上手かったわけでも無く、充分に馴染んでいたんだろうと思います。近場のデイセーリングは、頻度高く乗れる、そして乗れば、その都度波や風の状況も異なり、つまり、いろんな状況を体験し、対応を学ぶ事にもなり、いざという時はすぐに帰る事もできるので、いろんな面で都合が良い。ですから、最初に馴染む為に数多く乗る事をお薦めしますし、そうすると必然的に近場のデイセーリングという事になると思います。

そんな馴染み感を感じてきたら、その後、旅に行こうが、より深いセーリングに向かおうが、或いはピクニックにしたって自由自在感を感じれるだろうし、そうなると理屈的なセーリングにも一層深堀りしたくもなるだろうと思います。

という事で、全ての方々に、まずはデイセーリングをしょっちゅうやってヨットとの一体感、馴染み感をできるだけ創っていく事によって、その後の可能性は大きく広がって、。ヨットをどうにでもできる様になれると思います。是非、お薦めしたいと思います。


ヨットに馴染む、セーリングに馴染む、風や海に馴染む、トラブルも経験するかもしれませんが、それにも馴染む。馴染んでこそ、その次のステップにすぐに行けるし、それが面白くて、ヨットライフに充実感を感じるようになれるのではないでしょうか?デイセーリングはあらゆる使い方の最も重要な基礎を創る事になると思います。

考えてもみて下さい。最初は緊張しながら恐る恐る乗りますが、何度も乗るうちに、こういう緊張感は薄れ、徐々に身体はリラックスして、操船にも慣れ、次に別の、良い意味での緊張感が生まれます。それが実に面白くなる。デイセーリング、最高です。

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