第八十二話 ヨットの話をしよう


      

シングルのデイセーラーをお薦めしていますが、場合にもよりますが、より多くの人達と楽しむという事も必要かと思います。例えば、家に帰って、家族に今日はどうだったとか聞かれて、ああで、こうでと話ができた方が楽しいじゃないですか。だれも関心が無いと寂しいです。誰かとヨットの話をしたい。

それで、時々は家族や友人達を誘って、その時は如何に彼ら、彼女らを楽しませるかに工夫してください。どうやったら楽しく面白さを味わってもらえるか、また乗りたいと思ってくれるか?関心を持ってくれる事に成功したら、ヨットの話をする事ができます。相手も解っていると話がはずみます。それも陸上でのヨットライフのひとつ。

ただ、コクピットに座って、飲ませ、食わせだけしてたんじゃあ面白くありません。せいぜい持って最初の30分。だから、一緒に走らせる役目を持たせるのは良いと思います。ここはオーナーの腕次第ではあります。オーナーの力量ですね。ただのんびりでは持たない。何らかの変化が必要なんだろうと思います。これも頑張って創意工夫をして下さい。

昔はオーナー同士でヨット談義は盛んでした。解っている者同士で同じ疑問をもっていたり、その答えを知っている人が居たりして、毎晩のようにヨット談義をしていました。しかしながら、最近は殆どこういう事がありません。まあ、飲酒運転禁止という影響もあるとは思います。しらふでは乗りが悪いかな?昔は飲みながらのヨット談義、ああでもない、こうでもない、話が尽きる事も無かったです。でも、今は飲酒運転駄目(昔も駄目だったんですが)なので、なかなかこうは行かないですね。時代ですから仕方がありません。でも、家族や、友人と会った時などにヨット談義が少しでもできれば楽しいと思います。その為に家族や友人達に少しでもヨットの楽しさ、面白さを味わっておいて欲しい。もし、このうちの誰かが相棒にでもなってくれればダブルハンドを楽しむ事ができるかもしれません。

実際、チャンスがあったらヨットに乗ってみたいという方は多いと思います。でも、外から見るとヨット界は敷居が高く感じるようです。中に居ると解りませんが。それで自分の回りの人だけでも誘って、一緒に楽しんでみてはと思います。

それともうひとつは他のヨットオーナーとの交流を持っていけば、ヨットの話を、それも突っ込んだ話もできますし、いろいろ勉強になる事も少なくありません。自分のヨットに一緒に乗るか、或いは2艇かそれ以上で一緒に走る機会を持てれば良いですね。やっぱり、お祭りレースから始まって、そこから少数で一緒に走る様な状況が派生的に出てくれば良いんですが。

シングルは自由自在ですからお薦めしていますが、これとは別にヨット仲間ができるともっと面白さもひろがろうというものです。そしてヨットの話をしよう。

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