第八十七話 ピクニック


      

恐らくピクニックをしないオーナーは殆どおられないと思います。気軽ですし、家族や友人達を楽しませてあげれますし、しかも短時間で良い。でも、このピクニックだけで長期間楽しさを持ち続けていくのはなかなか難しい。そこで、ピクニックは楽しいが、他の何かとのコンビネーションを考えます。
 
旅とピクニック、セーリングとピクニック、ヨットに泊まるのとピクニック等です。ピクニック以外があるからこそピクニックをもっと楽しめるし、それがピクニックだけでは物足りなくなって、そのうち飽きてくるかもしれません。その他の何かももっと楽しめるようになるのではないかと思います。このコンビネーションは自分の為ですが、ピクニックはゲストの為でもありますので、自分が楽しむのとゲストが楽しむのと両方を工夫しつつやるのが良いと思います。

ピクニックたってエンジンで走るわけでは無く、セーリングですから、みんなで走らせる。舵、メインシート、ジブシート、各操作でセーリングが変わりますから、それらをゲストに体感して欲しい。同時に海と風、海から見た陸の風景、ブローが入ったり、風が変化したり、他に魚の群れとか海がきれいだったり、いろんな事を伝えます。ゲストを楽しませる事ができたら成功ですね。回りの人達が本当に楽しんでくれたら、本当に嬉しいです。

その結果、家族や友人とヨットの話が陸上でもできると良いです。また、ゲストがリピーターになったら良いし、たまにでもクルーになってくれたらもっと良い。たとえシングルハンドを楽しんでおられる方でも、こういうピクニックを通じての交流はあった方が良いと思います。それが小さなコミュニティーを造り、そこに属しているという社会性は案外重要な事かもしれません。

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