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ホームポートから約100マイルぐらいを我がフィールドとして想定すれば、それこそ自由を手に入れられる。100マイルというのは仮の想定ですがクルージングを含んだ想定です。この範囲を想像すれば殆どの使い方には対応できると思います。但しこれに含まれないのはロングクルージングだけです。でも、どれ程の方々が実際にロングの旅に出られているでしょうか?多くは近場だと思います。
朝起きて天気が良かったから午前中のセーリングを楽しんできた。お昼からのセーリングでも良い。1日かけても良い。それらがスポーツでも良いし、ピクニックでも良い。仲間や家族と一緒でも良いしシングルハンドでも良い。天候が荒れてきたら途中で帰っても良い。どうせすぐにまた乗れる。夕方からの涼しいセーリングでも慣れた方にはナイトセーリングでも、ローカルのレースだって良い。何でもできます。しかも、最もここで重要な事は気軽にできるという事です。気軽ですから何度も頻繁にできる。たいそうな計画も要らない。特にスポーツセーリングする場合はロングではやらないでしょう。集中力を発揮するスポーツにはそう長い距離ではできません。
これに100マイルを設定したのはたまにショートクルージングもしたい方への提案です。1泊から2泊、多くて3泊程度で往復です。100マイル以内に何があるか?もしできるなら数か所見つけられると良い。毎年1度か2度、セーリングの合間にのんびりクルージングするのも乙なものです。普段のピクニックやセーリングとは異なる様相で楽しむ事ができますし、普段のアクセントにもなります。ここに自慢したくなるような達成感は無いかもしれません。でも、自分が楽しめればそれで良くないですか?何らかの記録を打ち立てる冒険家なら別ですが。
近場では何でも気軽にできるし事前の大層な計画も不要、この気軽さをもってこそ何度も頻繁にでき、何度もやるからこそいろんな状況を経験し、頻繁にやるからこそ知識も腕もあがる。ロングを目指せば必ずと言って良い程時化に合う事もあります。それも経験には違いないができれば避けたい。近場では時化に合わないとは言わないがかなりの確立で避ける事ができる。それにすぐ帰る事もできます。
近場で悪い事はなにも無いんです。仮にロングに出たい方々でも、日常は近場です。近場には出ないロングのみという方もおられるかもしれませんが、それでは日常がもったいない。もちろん、ロング出っぱなしで何か月も帰って来ないという方もおられるかもしれませんが、それは価値観の問題でどっちが良いかは自分で決める事、自分にあった乗り方を実践しながら自分なりのヨットライフのソフトを創っていければ生涯に渡って楽しめる事になります。
要は自分のヨットの使い方のソフトを創る事が大事で技術なんかはその後でも良いと思っています。下手でも下手なりに楽しめるなら良いと思います。でも、乗り続ければ下手が上達していきますから、それが面白い。近場を軽んずる事無くむしろ重視してヨットライフを楽しんで頂きたいと思います。
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