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船齢の古いヨットが多くなってきただけにレストアの時代がそのうちやって来る。実は何年か前にも同じ様な事を書いた事があり、実際に何艇かはやりましたが実際はまだまだ少なかったです。こんな事はある日突然では無く、徐々に進むものですから時代を待つしか無いのですが、でも確実にやってくる。何しろ既にあるヨットはみんな毎年年を重ねるわけですから。
ただ、レストアと一言で言っても千差万別、どこまでの整備をレストアと呼ぶかはそれぞれだと思います。ただ修理よりももっと広範囲な整備、それでもどこまでやるか? 完全レストアはまだまだ先なのでしょうが、とりあえずは単なる修理から一歩づつ先に進んでいく事になります。
修理をすれば乗る事に支障は無いかもしれませんが、動けば良い段階からより良い状態を創り出す。それがレストアだと思います。それが部分レストアだとしても。例えばエンジンですが、エンジンを降ろして分解して整備してまた組み上げてセットする。部分的分解による整備もあります。さらにプロペラシャフト、場合によっては交換、スタンチューブ、ブラケット内のカットラスベアリング、ペラ、より性能の良い物に交換する事もあります。備品類と特に進化し続けていますから。
備品だけではありません。見た目の綺麗さを取り戻す為に船体の塗装とか内部のニス塗装とか、設置されてる物の設置具合とかいろいろあって、ソファーだってカバーを張り替えるとか全部造ってしまうなんて事も可能です。ヨットの艤装、FRP関係、電気関係、金属関係どこまでやればオーナーは満足できるのか?そういう目で見ていけばヨットは長く、長く持ちます。ヨットの寿命って何でしょうね?船体が完全に壊れた時?或いはレスト費用が高すぎてそれなら新艇の方が良いと思う時?
いずれにしろ、これからは修理、レストア等々が増々重要になっていきます。上の写真は1965年製のハーショフの28フィートですが、船齢は60年近いわけですが、やろうと思えばこんなにもできるという事ですね。とても綺麗に仕上がっています。日本でもいつかこんな時代が来ると良いですね。たとえオーナーが引退してもヨットはまだまだずっと残ります。
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