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ロングクルージングに出るなら近場とは状況が異なる想定をします。外海に出ますと内海とは波や風が違ってきてより影響が強くなります。とは言っても大抵は沿岸のロングクルージングでしょうから、そうなるとと時化そうになると何処かの港に逃げるという事も沿岸なら可能になります。また、時化そうなら出航しないで延期という方法もある。という事はロングだからって特別のヨットが必要では無いかもしれません。が、しかし、例え沿岸でのロングであってもやっぱり外洋仕様のヨットだったら安心感は違いますね。
水線長は長い程安定感は高くなる。船体の造りが頑丈な程安心感は高い。荷物がある程度多くなるだろうからある程度の船体重量があるヨットの方が良い。そうすると荷物が多くなって重くなっても影響が少ない。一般の沿岸用クルージング艇でサイズの違いはあれ十分です。でも、それが外洋仕様艇なら安心感はぐんと増す。最も違うのは艇の頑丈さかな。
外洋艇にもいろいろあって昔ながらのロングキールなんかですと一旦出航してしまえば良い。波に対する柔らか直進性等は抜群です。しかし、日常的に出し入れするにはかなり面倒と感じるかもしれません。後進の舵が殆ど効かない。でも、出てしまえば問題無い。という事で外洋艇でもその辺りを進化させてフィンキールタイプで軽量化も図り帆走性能を高めた外洋艇もあります。これなんかですと日常の出し入れも沿岸艇と変わらない。でも、頑丈な造りで安心感はやっぱり違うし安定感も良い。という事は遠くだろうが近くだろうが進化した外洋艇はやっぱり良いです。それに沿岸では無いそれこそ外洋を長期に渡って走る、時化ても逃げ場は無い、そんな時はやっぱり外洋艇が良い。
という事で沿岸艇は日本一周も含めた沿岸と湾内にも良い。外洋艇はそれに加えて沿岸から遠く離れる時にも良い。それと最後にデイセーラーはと言うと、どのヨットより最も気軽になれてシングルでも良くて、湾内から近場の海域、1,2泊前後ぐらいか、には最も使いやすい。ウィークエンドクルーザーとも言われます。おまけにセーリング性能も高いのでセーリングを楽しむにはとても良いと思います。でも、最近はデイセーラーとは称しながらサイズの大きなヨット、38とか46とか54というのもカスタムでは無くプロダクション艇として建造されており、こうなるともっと足をのばせます。が、同サイズのクルージング艇程はキャビンは広く無いですが。基本コンセプトは同じなのでセーリング性能重視は変わりません。
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