第三十七話 海外中古艇事情

   
   

インターネットで海外の中古艇情報を簡単に見る事ができます。検索された方も多いと思いますが、たま〜にですが弊社にも海外からの中古艇を輸入できますかという問い合わせがあります。いろんなモデルが、日本には進水していないブランドも含めて、とてつもない数が掲載されています。これにまず驚きますが、それにかなり古い年式のヨットも市場に出ていて、それらがとても綺麗にメインテナンスされていたりします。メインテナンス事情は日本とは違いますね。これにもちょっと驚きです。

日本では中古は古くても船齢が30年から40年程度ですが、海外では1950年代とか60年代とかも結構あって船齢50年、60年、70年なんかもあり一体いつまで持つのか?と思いながら日本のはまだまだだな〜なんて。但し、これらは全てメインテナンスあっての話、メインテナンス次第で永くもつという事です。

それでもうひとつ違うのはこれら海外の中古艇は日本の感覚からすると高く感じます。円安の事もありますが、だいたい昔から海外の中古艇は高い。でもメインテナンスは良い。それに比べると日本の中古は安い。でも、メインテナンスが良くないのも少なく無い。

弊社に海外中古艇の問い合わせがあってもだいたい成立しないですね。その大きな理由は価格です。海外で仮にその価格に納得したとしても、それから輸送費がかかります。日本に入ると消費税がかかります。さらに検査費用もかかります。

でも、日本には無い素晴しく気に入ったヨットがあったらそれは買いかもしれません。値段も重要ですが、気に入ったし、日本には無いし、これしか無いという場合ですね。一般的な量産艇はこういう対象には入ってこないとは思いますが。

結論として海外中古艇は一般的には対象にはならない。特殊な場合だけが例外です。因みに上記写真は1967年製です。写真を見る限りにおいてですが綺麗に整備されますね。やっぱり手入れです。


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