第七十一話 スポーツヨットが流行ってる?

ヨーロッパからのある話によりますと、単なるクルージング艇からスポーツヨットへ
のシフトの流れがあるそうだ。今までのクルージングという面だけでは物足りなく
なってきたのだろうか、スポーツヨットと言っても、内装はかなり充実させてはいる
クルージングもOKなのだが、デッキから上はもっとスポーツ性を持たせる。そうい
うアクティブな方が面白いという考え方であろう。

これには賛成、レーサーである必要性は無いが、中途半端というより、スポーツ
して楽しみ、それでいてロングクルージングもOK、充実した内装は今までのクルー
ジング艇と変わらない。だから、レーサークルーザーともいえるかもしれないが、
内装はもっと充実している。

 

ヨーロッパ全体の流れかどうかはまだ解りませんが、少なくともそういう動きが出て
きてるには違いない。クルージングと言えども速ければ到達時間は短くて済む。
仮に500マイル走るとして、平均6ノットと5ノットでは、17「時間も早く着く。これが
もっと長距離になるともっと差がでる。とは言ってもエンジンばかり使うのでは
関係ないかもしれないが、少なくとも、日常のセーリングにおいてはいろいろ遊べて
性能が良くて、面白いものになるにちがいない。

要はスポーツカーですよ。ヨットは純然たる遊びですから、セーリングするならスポ
ーツの方が面白いのです。そして遠くへ行く時はエンジン使っても良いし、それに中
に入れば、キャビンはゆったり、ウッドも一杯、落ち着いた雰囲気。これって、ひょっと
すると今後の主流になっていったりして?

ロング一辺倒の方々には必要無いかもしれませんが、ショートとロング、両方と考えて
いる方には良いかもしれません。ショートはセーリングを楽しみ、ロングはエンジンと
割り切る。もっとロングになると燃料はできるだけ使いませんので、再びセールとなる。
これは速いので、例えば沖縄までノンストップで行ったら、さっきの例でいくと1日ぐらい
早く着く事になる。これいいじゃないですか。

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