第111話 DNA

テレビの話題ですが、DNAの研究によると染色体の11番目に危険を
感じる所があり、危険に対する恐怖感の度合いが7段階あり、最も危険
に対する恐怖感が少ないDNAを持つ人がアメリカ人では人口の20%に
対し、日本人では1〜2%だそうです。また、不安という要素では日本人
が持つ不安度の高さはすごく強いそうです。DNAの研究は心まで解き明
かしつつあるようです。

本当の自分になるとか、自分探しとか昔から言われた言葉がありますね。
それはこのDNAにあるのかもしれません。生まれてから今日まで経験して
きた事は、その後に形成されてきたもうひとつの自分かもしれません。
無条件に受け入れてきた言葉、弱肉強食、世の中は甘くない、目上の人
を敬え、盗みは悪い、努力は良い、勤勉は良い、人を殺すのは悪い、
あれは善で、これは悪、必ずしも自分の経験から導き出した事では無く、
むしろ殆どが他人から教え込まれた事ばかり。だから、本当の自分になる
なんて言葉が出てくるのかもしれません。

正義の味方なんてのは、本来良いはずなのに、正義の名の元に相手を攻撃
する。まさしく、今のアメリカです。悪は皆が悪だと解り易い、しかし、正義の
味方なんていうのはたちが悪いですね。善と見せかけている。最も危険かも
しれません。教え込まれた善悪は正しいのか?と、疑問に思ったりします。

今の日本の不況も日本人の多くが持つDNAの不安感の強さにも原因があるの
ではと思ってしまいます。不安が不安を呼び、不況を呼ぶ。でも、DNAならどう
しようもないんでしょうかね。

教え込まれた事を全て一旦捨てて、本来の自分で居られたら、とても心地良い
と思います。それを社会で実行するのは非常に難しい。でも、自然の中なら比
較的簡単なんです。比較もしないし、競争もしない、相手は自然ですから、自然
はそんな事は考え無い。ヨットは単なる快楽にもなりますが、そういう世界も見
せてくれます。ストレス解消には持って来いではないですか。世の中の常識を
全てこの時は忘れて、本当の自分になる事ができる。自分で感じたまま、それが
自分であり、それが心地良い。

家族を乗せたいとお父さんはここにも家族を思う。それはそれでりっぱなのでしょう
が、ここで我侭してみたらどうでしょう。家族を載せてあげる事だけが家族思いでは
無いと思います。お父さんが生き生きしてくると、自然に家族を大切にする。



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