第83話 バッテリー
バッテリーは充電を必要としますが、長く使いたいと思うのであれば、規定容量の半分
以下にしないことと言われます。充電が充分な場合で12.6V、これが12.2Vで規定
容量の半分です。電圧計で正確に計るのが良いです。ただ、この半分の状態でもエンジ
ンはかかったりします。かかるから良いわけではないです。半分以下にすると寿命を短く
する原因となる。

充電時はガスが発生し、熱を持ちますので、注意が必要です。また、ひっくり返らないよ
うに固定しておく必要があります。

最近多いのにマリーナの陸電で充電を入れっぱなしというのがあります。こういうのは大抵
バッテリー液が無くなっている。充電すると液が減りますので、点検が必要です。

ディープサイクルというバッテリーがありますが、これは良いですね。充放電に強いバッテリー
で、長時間、少ない電流を流し続けられます。車用は短時間に大容量を流すように設計され
ています。

バッテリーを2個以上持っている場合はエンジンスタート用とその他のサービス用に分けて使う
事をお奨めします。そうすると、万一サービス用バッテリーを使い過ぎても心配無くエンジンを
スタートさせる事ができる。という事はバッテリー1個でエンジンをスタートさせる事ができるような
バッテリーにしておくべきです。但し、エンジンが回っている間の充電は選択した方だけしか充電
しないので、充電するバッテリーを選ぶ必要があります。

それから、たまにあるのがバッテリーのターミナルが緩んでいるケースです。ある日、エンジンが
かからなくなった。バッテリーのターミナルが緩んでいる原因の場合もあります。また、こんなケース
もありました。新艇で、エンジンを造船所で大きくしてもらった。ところがバッテリーのケーブルは古い
まま、どうしてもエンジンのかかりが悪い。ケーブルが細かったんですね。大きなケーブルにしたら
即、OKでした。こういう事もたまにあります。

バッテリーの液量、電圧、充電、こういう事に注意をして使うと、2,3年どころかかなり持ちます。
バッテリーの容量ですが、どのくらい使うかですね。最近は電子機器類が多いです。GPSを初め
オートパイロット、その他の計器。さらにインバーターで12Vから100Vに変換して使う。これはバッ
テリーを大きく食います。全部の消費量の計算に合わせたバッテリー容量が必要ですが、それに
バッテリー充電が充分でなければなりません。

ディープサイクルバッテリーは少し高いのですが、良いバッテリーですし、長持ちします。


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