第88話 ヨットの性格を知ろう
ヨットの性格を知る事は大切です。その方法を紹介していきたいと思います。
知ってどうこうする事は無いかもしれませんが、知って損は無いし、これから先
の選択の参考になるかもしれません。

まずは水線長に対する重量の関係です。DLRと言われています。
この数値でそのヨットがどの程度重いヨットかがわかり、長さの異なる
ヨットを比較する場合、この数値が同じなら、どちらも同じ性格の重さと
いう事になります。例えば、水線長が30フィートのヨットと水線長が50
フィートのヨットが計算値において同じ数値なら、両艇は同じ程度重い
という事になります。

排水量(重量)(単位はポンド)÷2,240
(0.01 x 水線長)3乗


排水量が19,300ポンドで、水船長が34フィートのヨットの場合

19,300÷2,240=8.616
0.01 x 34=0.34
0.34 x 0.34 x 0.34=0.0393
8.616 ÷ 0.0393=219

この数値が100以下ならULDBと言われ非常に軽い
100〜200 軽いヨット
200〜300 中程度
300以上 かなりヘビー

これからすると、219は中程度の軽い側に入っています。これを
使って、他の違うサイズとも比較できます。
但し、気を付けなければならないのは、前後に大きなオーバーハングを持っている
デザインのヨットです。今の計算式でいくと計算値が300を超えるものばかりです。
ところが、実際ヒールして走ると、実行水線長が長くなるんです。ですから、実際にはこの
値がぐっと低くなる。

軽いヨットの方がプレーニングしやすく速い、しかし、一般的にこの数値が低い方が
乗り心地は悪くなるし、センシティブだと言われます。

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