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さて、これまでの遊び方を全部やる？ としたら？ セーリングも、旅も、泊まりもするし、それも、全部、平均以上に楽しめる様にしたいと、もし、そういう方がおられるなら、お薦めしたのはパフォーマンスクルーザーという事になります。
セーリング性能は高いし、居住性も高い、旅も泊まりも当然できます。しかし、シングルとは行かないかもしれません。これは人にもよりますが、オートパイロット設置して、スラスター設置して、電動ウィンチ設置して等やっていけばシングルでも可能ですが、造船所としては、シングルを謳っているわけではありません。
パフォーマンスクルーザーは当然ながらクルージング艇より速い。キャビンはご覧の通り、特に、写真のアルコナは入念に造り込んでいます。それでも、何故速いかと言いますと、船体の軽量化（見えない処で）に努め、船体剛性を高める努力もしています。
それで、そこまで性能が高く無くても良いとなるとクルージング艇になり、高いパフォーマンスのまま、シングルでも簡単に操船できるのが良いとなる、デイセーラーとなり、やっぱり全部、どうにでも楽しめるようにしたいとなると、こういうパフォーマンスクルーザーとなります。
さて、ここから、さらにもっと速いスピードを目指すとしたら、船内を軽量化する為、シンプル化していきます。そうなると大抵はレースに参加する目的とされる方々が増えますので、キャビンはあまり重視しなくなります。さらにとなると、船体をカーボンで建造したりして軽量化をさらに進める。でも、本格的な公式レースに参加するとなると、レーティングなるものも考慮しなければならなくなります。
一方で、欧米で多くなってきているのがワンデザインです。レースするも、全く同じデザインでレースしますから、レーティングを考える必要がありませんし、ですから、もっと速いスピードを目指せます。また、これなら、ずっと先々でも、もっと速いヨットが出てきても、買い替えるとかも必要ありません。これなんかは、デイセーラー群の中でも、特に速いヨットは、ワンデザインレースとデイセーリングの両方と考える方々も多いです。
こうやって、ヨットにはいろんな考え方と使い方があり、何を重視しているかによってデザインも造り方も違ってきます。但し、全てのヨットに欲しいのは、船体剛性です。全体重量を軽くしつつ、船体剛性を高めるのは容易な事ではありません。ですから、レーサーなんかが高価になるのは当然と言えます。
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