第三十二話 いざ、トルコへ


      

しばらくこのTALKをお休みしておりましたが、実は、トルコへ行っておりました。このコロナ禍でと思われるかもしれませんが、単なる物見遊山ではもちろん無く、造船所を訪問する為で、現在、カスタムヨットプロジェクトとして進行しております(Custom Yacht Project参照)PC47を見に行く為です。建造の進行具合は定期的に報告を受けており、既に知ってはいるものの、やはり実際にこの目で見るのとは違います。

羽田から直行便で約12時間、そこから国内線で1時間の処にボドルムという町があります。小さな町ですが、リゾート地として有名な処だとか。首都のイスタンブールからはもちろん、世界中から集まってくる。と言っても、夏がシーズンで、冬は閑散としているとか。でも、今年はコロナを避ける様に避難してきており、なかなか人がたくさん。

海岸沿いに位置する街は、レストランが立ち並び、道路一本を挟んで、すぐ目の前にはマリーナ(上の写真のマリーナは滞在ホテルから撮った写真)、道路沿い側には、50〜60フィート、それ以上の、殆どがクラシックデザインのヨットが数十艇並び、これらはチャーター用だそうです。オーナー用はその奥側。滞在したホテルは、この沿岸道路にあり、目の前がマリーナという、絶好のロケーション、そこから見る眺めは、多くのヨットやボート、でかいのが目立ちます。それに山側の斜面には、数多くの別荘が立ち並ぶ。



通貨はトルコリラで、1リラが約15円、立ち並ぶ観光相手のレストランと思しき処でスパゲティを頂いたら、25リラでしたので、375円と非常に安い。全体的に、物にも寄りますが、半分かそれ以下の物価の安さ。夜間出ても治安が良く、安心して居られます。それに、この国はかなり高いレベルの親日国でした。それと言うのも、130年前、トルコのエルトゥール号が和歌山沖で難破した際、そこの小さな村が困難な中、救助し、食べ物を与えと助け、それが今日でも、学校で教えられているとか。そのせいもあってか、実に親日が強く、心地良く過ごす事ができました。そういえば、イラクから日本人救助の為に、トルコ政府が飛行機を飛ばして助けてくれた事がありました。彼らは忘れていないんですね。下の写真はその記念館です。今でも、毎年日本に行き、沈没した残骸を海底から引き揚げているそうです。130年前の日本の小さな村人達のお陰で、今の我々も助けられています。有難い事ですね。



そう言えば、野良犬、猫が、時々見受けられます。でも、みんな大人しく、吠え声を聞いた事無いし、走ってる姿さえも見たことない、大抵はのろのろ歩いているか、道路の隅とか、広場の隅に寝そべってる。通りがかりの人達は、さらっと犬の頭をなでたり。聞くところによりますと、トルコ人は動物をとても愛しているとか。町のみんなでかわいがっているとか。そして、道路の所々に犬猫の水飲み場と餌がきちんと管理され、置かれています。経費は市が支払うんだそうです。これには、少々驚きました。ちゃんと共生が成り立っている。そういえば、犬の糞なんかも見ないな〜?それに痩せている犬は居ないな〜、みんな太ってる。

コロナ禍ですが、レストランは賑わってるし、歩く人々もマスクをしていない人達も居た。ソーシャルディスタンスを確保していればそれでも良いか。でも、場所によっては、警備員か警察か、マスク着用の注意を一度だけ受けました。でも、街は穏やかで、安心して居られる。良い町だな〜と実感です。



さて、ボドルムの町の話はこれぐらいにして、次回は造船所と建造中のヨットの話をします。


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