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現在あるヨットを整備しています。否、これからやります。このヨットにはセーリングに関しては十分な装備だと思いますが、実はキャビン内部はシンプルでギャレーがありません。当然ながらシンク無し、ガスコンロ無し、トイレはポータブルです。その他はソファーとバウにバースがあるのみです。何てシンプルなヨットなんでしょう。でもこのヨットが大好きなんです。
一般的なヨットにあるギャレーやトイレが無い。でも気軽ですね。内部装備に対してのメインテナンスが要らないんです。不便? 否、清水はペットボトルで持って来れば良いし、ガスコンロも必要ならポータブルを持ちこんでいい。冷蔵庫無くたってアイスボックスがある。困る事なんて無いんです。それよりこの気軽さは何とも良い。
それに対してデッキ上はセーリングするに十分な装備があります。ひとつ加えるとするならジェネカーが無い。これはジブブームがあるのでジブを大きく開く事が出来るのでジェネカー無しでもダウンウィンドが走れる。それはそれでも良いのですが、まあ、ファーリングジェネカーを設置するかどうかは検討中です。
要はセーリングを楽しむに十分です。その他の装備は無くてもどうにでもなるし、無くてスッキリ気軽になれるという見方もできます。これは考え方次第です。仕方がないとするか、無くてスッキリとできるか、それ次第でこのヨットの評価は決るのかもしれません。しかし、このヨットのセーリングは滑らかさを感じさせてくれます。ここが他とは違う処です。
このヨットには何も無いシンプルである事の気軽さだけでは無く、操船する方も気軽です。シングルハンド仕様なので当然ではありますが全ての操作を自分ひとりでできます。しかも気軽に。仕事柄大きなヨットにも乗りましたが最終的にはこんなヨットが自分に合っていると感じています。夫々の方々に合うヨットというのがあると思います。パフォーマンス、デザイン、サイズ、操船の仕方、装備もキャビンも含めてです。想像してみるといろんなヨットに憧れたりしますが、でも現実的に長く乗り続ける事を考えると、一時的にはあれが良いこれが良い、あれが便利だなんてのがありますが、やっぱり自分に合わなければどこかにちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれません。何事も100%満足なんてありません。どこかに妥協は残ります。しかし、ここだけはという何かははずせない。逆にそこに満足感が高ければ、他に多少の何かがあっても許せるんではないかと思います。加えて、何と言っても気軽さは重要な要素なのではなかろうか?
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