 |
あるオーストラリアからヨットで日本に来た方、週末だったんですが日本では夕方になるとみんな家路についてしまう、その光景を見て一言、何故?明日は休みなのに。オーストラリアではヨットに泊まるのが普通です。と言ってました。
ヨーロッパの夏休みは長い。だからヨットに泊まるのも長くなる。だからキャビンは広くて快適な方が良いに決っている。その需要に合わせて造船所はキャビンを広げ、装備を充実させてきた。これも当然の流れです。でも、日本では多くの場合ヨット泊は少ないしあっても短い。欧米では週末にヨットに泊まって月曜の朝マリーナから仕事に向かう人も居るし、ヨットに住んで居る人達もいる。そのせいか昔はヨットに固定電話を引きむ人も居た。今では携帯電話があるのでそういう事は無いでしょうが。つまりヨットの使い方が全然違うわけです。
だから日本で使う場合はあんなに広いキャビンが必要かな〜と思ってきました。まあ、広い方が良いという人達は多いわけですが、でもその反面船体ボリュームの拡大で圧倒される。動かすの大変だな〜。という事で電動アシストが登場。さらに便利になる。
しかしながら、そんな中で全く反対側にあると言って良いデイセーラーが誕生しました。これ如何に?デイセーラーの誕生はある方がカスタムで建造した事によります。しかし、その後世界に広がっていったという事は世界に需要があったという事になります。
欧米だって誰もが長いヨット泊を求めているわけではなさそうです。休みの度にマリーナに行ってヨットを出さないにしてもマリーナ滞在を繰り返す。もちろん、マリーナはただのヨット保管庫じゃ無い。それなりにエンターテインメントも充実して家族で楽しめる。けど、本音言うと別の場所に旅行したり、異なる遊びもしてみたい。ヨットも良いけど、他にもいろんな遊びがあるんだし。そういう方々も居るわけです。
そういう意見も少なからずあるわけで、ヨットもやるけどロングじゃ無くても良い、泊まらなくても良い、短期間ならもっとセーリングそのものを堪能した方が面白いとなるとセーリング性能は重要です。だからといってレース三昧を考えるわけじゃない。こんな要望に応えたのだろうか、デイセーラーの出現はピッタリだった。
今日のデイセーラーはアメリカで始まり、ヨーロッパにも伝わって行きました。サイズも大きなサイズも出現してきた。ロングで泊まる事を前提では無くウィークエンド程度の前提です。一泊か二泊すれば充分、泊まらなくても質の高いセーリングを堪能でも良い。日本での使い方にぴったり。日本で生まれてきたコンセプトだったら良かったのに。それが世界に広がっていたらどんなに面白かったか。
欧米がどうだろうと日本人は自分の好きなスタイルで遊べば良い。何も欧米のマネをする必要は無い。その自分の遊びにどんなヨットがより相応しいか?どう選べば良いのか?クルージング艇、パフォーマンスクルーザー、デイセーラー等々、他にも世界には各人なりの価値観をもって楽しんでいる人達も少なく無い。需要あっての供給ですから、どんなヨットが本音として楽しいと感じるか?考える余地はありそうです。
|
|